部屋に緑が欲しいと思うことはあっても、昔から「花心」が無かった。墓参りの度に「花に興味ないんだよね」と言うと、母は
「私もそうだった。そう言うとおばあちゃんが、『若い人は自分が花だからそれでいいのよ』っていつも言ってた」と教えてくれた。
「子供って動物好きじゃん。共感しやすいからだよね。歳取ったら花に共感できるかな?」
「動物→植物→最後は石よ!」
「石!(笑)最終的に石の下に収まるわけだしね」
去年、今年と母に沢山のお花を戴き、初めて花に癒されるという体験をしている。もう若くないからかもしれないし、誰かを見送った人間には花が必要なのかもしれない。
花を下さった何人かには「生前、”部屋を緑でジャングルみたいにしたい!”と言っていた母が喜んでいると思います」とメールした。